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人間行動分析には視覚系運動に注目すべし!

ヒトは、外界の情報の大部分を視覚系から得ています。膨大な情報を効率良く受容するために、視覚系にはさまざまな巧妙な仕組みがあります。前述しました、眼球には視線運動、瞳孔運動、さらにまばたきの眼球運動制御機能がそれにあたります。これらは外界から必要な情報を、ヒトの網膜の中心において効果的に受容できるように制御され、視覚系の働きを補助しています。

すなわち、外界の情報を受容しやすい場合とそうでない場合では、これらの働きに明らかに違いが生じるはずです。また、外界から情報を受容することによって生じる精神活動によってもこれらに対応する運動制御系の反応があるはずです。

以下に、これらの代表的な例を説明します。

視線運動によるヒトの行動の客観的評価

見つけやすい対象には視線の移動に無駄は生じず、短時間の直線的な動きによって対象を網膜中心に捉えるように動きます。一方、見つけにくい対象には視線はさまようような動き(キョロキョロしている状態)になるので、視線の移動軌跡が複雑になり対象発見までの時間が長くなります。

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